vibe codingの失敗事例 2025年3月23日

【2025年最新】AIコード生成の衝撃データ:45%にセキュリティ欠陥

vibe codingの普及とともに、AI支援開発に対する期待は高まる一方でした。 「生産性が10倍になる」「エンジニア不要時代の到来」——そんな楽観的な見出しがメディアを賑わせました。 しかし、2025年に発表された複数の調査は、異なる現実を示しています。

川西智也

合同会社ロイヤルピース 代表

数字が語る不都合な真実

vibe coding:楽観的な予測と厳しい現実

vibe codingの普及とともに、AI支援開発に対する期待は高まる一方でした。

「生産性が10倍になる」「エンジニア不要時代の到来」——そんな楽観的な見出しがメディアを賑わせました。

しかし、2025年に発表された複数の調査は、異なる現実を示しています。


セキュリティ欠陥率:45%

Veracode 2025 GenAI Code Security Report

セキュリティ企業Veracodeは、2025年に衝撃的なレポートを発表しました。

調査概要:

  • 100以上のLLMを分析
  • 80の実世界コーディングタスクで検証

主な発見:

指標数値
セキュリティ欠陥を含むコード45%
Javaでの失敗率70%以上
XSS防御失敗率86%
ログインジェクション脆弱性88%

つまり、AIが生成するコードの ほぼ半分 に、OWASP Top 10に該当するセキュリティ脆弱性が含まれていたのです。

特にJavaでは、10回中7回以上でセキュリティ上の問題があるコードが生成されました。


AI生成コードの品質:人間の1.7倍の問題

CodeRabbit 2025調査

コードレビューAIを提供するCodeRabbitは、2025年12月に大規模な比較調査を発表しました。

AI生成 vs 人間作成のPull Request:

指標AI生成人間作成倍率
PR当たりの問題数10.836.451.68x
ロジック・正確性エラー--1.75x
品質・保守性エラー--1.64x
セキュリティ問題--1.57x
パフォーマンス問題--1.42x
可読性問題--3.0x以上

AI生成コードは、人間が書いたコードと比べて、あらゆる観点で問題が多かったのです。

特に可読性の問題は3倍以上。これは、後からコードを保守する人にとって悪夢を意味します。


【統計】vibe coding:20%速いと感じて19%遅い

METR 2025調査

最も衝撃的だったのは、非営利研究機関METRの調査結果かもしれません。

調査概要:

  • 対象:経験豊富なオープンソース開発者
  • 使用ツール:Cursor Pro with Claude
  • 方法:ランダム化比較試験

結果:

指標数値
タスク前の予想「AIで 24% 速くなる」
タスク後の実感「AIで 20% 速くなった」
実際の結果19% 遅くなった」

開発者は速くなったと「感じて」いました。 しかし、客観的な計測では 遅くなっていた のです。

この「認識と現実のギャップ」は 約40ポイント もありました。


AIプロジェクトの失敗率:95%

MIT 2025調査

MITの調査によると、生成AIパイロットプロジェクトの 95% が、測定可能な収益やコスト削減を達成できていませんでした。

さらに、別の調査では:

  • 42% の企業が2025年にAIイニシアチブの大半を放棄
  • これは2024年の 2倍以上 の割合

企業は期待を込めてAIを導入しましたが、その多くが挫折しているのです。


【統計】AI生成コード品質の悪化:重複4倍増

GitClear 2025分析

GitClearは、2億1100万行のコードを分析し、2022年から2025年にかけての変化を追跡しました。

発見:

指標傾向
コードチャーン(短期変更)増加
コードクローン(重複)約4倍
移動/再利用コード過去最低
DRY原則の遵守崩壊中

AIはコードを「書く」のは得意ですが、既存のコードを「再利用」するのは苦手なようです。

結果として、同じようなコードがあちこちにコピーされ、保守性が著しく低下しています。


vibe-codedサイトの実態:49.5%に秘密露出

Wiz Research 2025

セキュリティ企業Wizは、2,000以上のvibe codingで作られたサイトをスキャンしました。

結果:

  • 49.5% のサイトでフロントエンドに秘密情報が露出
  • 露出していた情報:APIキー、JWT、Google APIキーなど

つまり、vibe codingで作られたサイトの 約半分 が、誰でもアクセスできる場所に機密情報を置いていたのです。


AI開発の求人市場への影響

vibe codingの普及は、開発者の求人市場にも影響を与えています。

2025年の状況:

指標数値
テック業界のレイオフ94,000人以上(150社)
ソフトウェア開発者求人の減少(米国)70%以上
AIコーディングツール使用率70%以上

求人は減り、AIツールの使用は増えています。

しかし皮肉なことに、Stack Overflowの調査によると、AIツールを使う開発者の多くが「自分のスキルに自信を失った」と回答しています。


なぜ統計は悲観的なのか

これらの統計を見ると、「AIは使えない」という結論に飛びつきたくなるかもしれません。

しかし、問題はAIそのものではなく、使い方 にあります。

AIが苦手なこと:

  • セキュリティを自発的に考慮すること
  • 既存コードベースとの整合性を保つこと
  • 長期的な保守性を考慮すること
  • 「頼まれていないこと」を推測すること

AIが得意なこと:

  • 明確に指示されたタスクを実行すること
  • ボイラープレートコードを生成すること
  • 既知のパターンを適用すること

vibe codingの問題は、AIの「苦手なこと」を無視して、「得意なこと」だけに期待していることです。


これから紹介する事件

これらの統計が示す問題は、vibe codingによる様々な事件として現実世界で表れています。

  • データベースが全削除された事件
  • 個人情報が大量流出した事件
  • 不正決済が通過した事件
  • サービスが終了に追い込まれた事件

数字だけでは伝わらない、人間のドラマ がそこにはあります。


まとめ:重要ポイントの振り返り

調査主な発見
Veracode 2025AI生成コードの 45% にセキュリティ欠陥
CodeRabbit 2025AI生成PRの問題数は人間の 1.68倍
METR 2025「20%速くなった」と感じて実際は 19%遅い
MIT 2025AIパイロットの 95% が失敗
GitClear 2025コード重複 4倍増
Wiz Researchvibe-codedサイトの 49.5% に秘密露出

参考リンク・出典

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