ハイブリッドワークフロー
なぜハイブリッドか
1つのツールですべてをカバーすることはできません。
“Treat Claude Code as the architect, Cursor as the builder”
各ツールの強みを活かし、組み合わせることで最大の効果を得られます。
ツールの特性比較
| 特性 | Claude Code | Cursor | Copilot |
|---|---|---|---|
| インライン補完 | △ | ○ | ◎ |
| 複数ファイル編集 | ◎ | ◎ | △ |
| 対話的な設計 | ◎ | ○ | ○ |
| ターミナル統合 | ◎ | △ | △ |
| 推論能力 | ◎ | ○ | ○ |
| 学習曲線 | 中 | 低 | 低 |
フェーズ別ツール選択
7.3.1 設計フェーズ: Claude Code
タスク:
- アーキテクチャ検討
- 実装アプローチの決定
- 技術選定の相談
なぜClaude Code:
- 高い推論能力
- 対話的な設計ディスカッション
- Plan Modeでの計画立案
実践例:
claude
/plan
新しい決済システムを設計したいです。
要件:
- Stripe統合
- サブスクリプション対応
- 領収書発行
セキュリティとスケーラビリティを考慮して、
アーキテクチャを提案してください。
7.3.2 実装フェーズ: Cursor
タスク:
- コンポーネント実装
- ファイル横断編集
- リファクタリング
なぜCursor:
- IDEとしての使いやすさ
- Composerで複数ファイル同時編集
- ショートカットによる効率的な操作
実践例:
Cmd+I (Composer)
@src/components/payment/
Stripeの決済フローを実装してください。
設計書は @docs/payment-design.md を参照。
7.3.3 細かい補完: Copilot
タスク:
- インラインスニペット
- 定型コード
- コメント補完
なぜCopilot:
- 控えめで邪魔にならない
- 高速な補完
- 学習コストが低い
7.3.4 デバッグ: Claude Code
タスク:
- 複雑なバグ調査
- パフォーマンス分析
- 根本原因の特定
なぜClaude Code:
- 高い推論能力
- 段階的な調査
- ターミナルでの操作
実践例:
claude
以下のエラーを段階的に調査してください:
Error: Connection refused at 127.0.0.1:5432
Step 1: 何が起きているか特定
Step 2: 関連するコードを確認
Step 3: 根本原因を推測
Step 4: 修正案を提示
推奨ワークフロー
7.4.1 新機能開発
[1. 設計: Claude Code]
↓ Plan Modeでアーキテクチャ設計
↓ 計画をレビュー
[2. 準備: Cursor]
↓ ファイル構造を作成
↓ 型定義を作成
[3. 実装: Cursor + Copilot]
↓ Composerで複数ファイル実装
↓ Copilotで細かい補完
[4. レビュー: Claude Code]
↓ セキュリティレビュー
↓ アーキテクチャ確認
[5. 調整: Cursor]
↓ レビュー指摘の修正
7.4.2 バグ修正
[1. 調査: Claude Code]
↓ エラーログを分析
↓ 根本原因を特定
[2. 修正: Cursor]
↓ コードを修正
↓ 関連ファイルも更新
[3. テスト: Cursor]
↓ テストを追加/実行
7.4.3 リファクタリング
[1. 分析: Claude Code]
↓ 影響範囲を分析
↓ 変更計画を立案
[2. 実行: Cursor Composer]
↓ 複数ファイルを一括変更
[3. 検証: Claude Code]
↓ 変更の妥当性を確認
モデル選択ガイド
7.5.1 タスク別推奨モデル
| タスク | 推奨モデル |
|---|---|
| アーキテクチャ設計 | Claude Opus |
| 複雑なデバッグ | Claude Opus |
| 日常のコーディング | Claude Sonnet / GPT-4o |
| クイック補完 | デフォルト(高速) |
| コードレビュー | Claude Sonnet |
| テスト生成 | Claude Sonnet / GPT-4o |
7.5.2 コスト意識
- Opus: 複雑・重要なタスクに限定
- Sonnet/GPT-4o: 日常タスク
- 高速モデル: 頻繁な補完
設定ファイルの統一
7.6.1 プロジェクト構造
project/
├── CLAUDE.md # Claude Code用
├── .cursor/
│ └── rules/
│ └── main.mdc # Cursor用
├── .github/
│ └── copilot-instructions.md # Copilot用
├── .editorconfig # エディタ共通設定
└── .prettierrc # フォーマット設定
7.6.2 共通ルールの維持
各ツールの設定ファイルで、共通のルールを反映します。
共通ルール例:
- TypeScript strict mode
- 関数コンポーネント優先
- Tailwind CSS使用
- テスト必須
- any型禁止
AI開発ツールのチーム運用
7.7.1 ツール選択の基準
## ツール選択ガイド(チーム用)
### 設計・調査タスク → Claude Code
- 新機能の設計
- バグの根本原因調査
- パフォーマンス分析
### 実装タスク → Cursor
- コンポーネント実装
- 複数ファイル変更
- リファクタリング
### 日常の補完 → Copilot
- インライン補完
- 定型コード
- コメント補完
7.7.2 設定ファイルの共有
- 設定ファイルはGitで管理
- チーム全員が同じルールを使用
- 定期的にレビューと更新
今日から実践できるアクション
- 設計はClaude Code: 次の新機能でPlan Modeを使う
- 実装はCursor: Composerで複数ファイルを編集
- 補完はCopilot: 日常のコーディングで活用
- 設定を統一: 各ツールに共通ルールを反映
まとめ:重要ポイントの振り返り
- 設計フェーズ: Claude Code(高い推論能力)
- 実装フェーズ: Cursor(IDE統合、Composer)
- 細かい補完: Copilot(控えめ、高速)
- デバッグ: Claude Code(段階的調査)
- 設定統一: 各ツールで共通ルールを維持
- 教訓:ツールの強みを活かし、組み合わせて使う