AI開発ツール活用 2025年4月12日

AI開発ツールのハイブリッド活用戦略

1つのツールですべてをカバーすることはできません。 各ツールの強みを活かし、組み合わせることで最大の効果を得られます。 タスク: なぜClaude Code: **実践例:** claude /plan。

川西智也

合同会社ロイヤルピース 代表

ハイブリッドワークフロー

なぜハイブリッドか

1つのツールですべてをカバーすることはできません。

“Treat Claude Code as the architect, Cursor as the builder”

各ツールの強みを活かし、組み合わせることで最大の効果を得られます。


ツールの特性比較

特性Claude CodeCursorCopilot
インライン補完
複数ファイル編集
対話的な設計
ターミナル統合
推論能力
学習曲線

フェーズ別ツール選択

7.3.1 設計フェーズ: Claude Code

タスク:
- アーキテクチャ検討
- 実装アプローチの決定
- 技術選定の相談

なぜClaude Code:
- 高い推論能力
- 対話的な設計ディスカッション
- Plan Modeでの計画立案

実践例:

claude
/plan

新しい決済システムを設計したいです。
要件:
- Stripe統合
- サブスクリプション対応
- 領収書発行

セキュリティとスケーラビリティを考慮して、
アーキテクチャを提案してください。

7.3.2 実装フェーズ: Cursor

タスク:
- コンポーネント実装
- ファイル横断編集
- リファクタリング

なぜCursor:
- IDEとしての使いやすさ
- Composerで複数ファイル同時編集
- ショートカットによる効率的な操作

実践例:

Cmd+I (Composer)

@src/components/payment/

Stripeの決済フローを実装してください。
設計書は @docs/payment-design.md を参照。

7.3.3 細かい補完: Copilot

タスク:
- インラインスニペット
- 定型コード
- コメント補完

なぜCopilot:
- 控えめで邪魔にならない
- 高速な補完
- 学習コストが低い

7.3.4 デバッグ: Claude Code

タスク:
- 複雑なバグ調査
- パフォーマンス分析
- 根本原因の特定

なぜClaude Code:
- 高い推論能力
- 段階的な調査
- ターミナルでの操作

実践例:

claude

以下のエラーを段階的に調査してください:

Error: Connection refused at 127.0.0.1:5432

Step 1: 何が起きているか特定
Step 2: 関連するコードを確認
Step 3: 根本原因を推測
Step 4: 修正案を提示

推奨ワークフロー

7.4.1 新機能開発

[1. 設計: Claude Code]
    ↓ Plan Modeでアーキテクチャ設計
    ↓ 計画をレビュー

[2. 準備: Cursor]
    ↓ ファイル構造を作成
    ↓ 型定義を作成

[3. 実装: Cursor + Copilot]
    ↓ Composerで複数ファイル実装
    ↓ Copilotで細かい補完

[4. レビュー: Claude Code]
    ↓ セキュリティレビュー
    ↓ アーキテクチャ確認

[5. 調整: Cursor]
    ↓ レビュー指摘の修正

7.4.2 バグ修正

[1. 調査: Claude Code]
    ↓ エラーログを分析
    ↓ 根本原因を特定

[2. 修正: Cursor]
    ↓ コードを修正
    ↓ 関連ファイルも更新

[3. テスト: Cursor]
    ↓ テストを追加/実行

7.4.3 リファクタリング

[1. 分析: Claude Code]
    ↓ 影響範囲を分析
    ↓ 変更計画を立案

[2. 実行: Cursor Composer]
    ↓ 複数ファイルを一括変更

[3. 検証: Claude Code]
    ↓ 変更の妥当性を確認

モデル選択ガイド

7.5.1 タスク別推奨モデル

タスク推奨モデル
アーキテクチャ設計Claude Opus
複雑なデバッグClaude Opus
日常のコーディングClaude Sonnet / GPT-4o
クイック補完デフォルト(高速)
コードレビューClaude Sonnet
テスト生成Claude Sonnet / GPT-4o

7.5.2 コスト意識

  • Opus: 複雑・重要なタスクに限定
  • Sonnet/GPT-4o: 日常タスク
  • 高速モデル: 頻繁な補完

設定ファイルの統一

7.6.1 プロジェクト構造

project/
├── CLAUDE.md              # Claude Code用
├── .cursor/
│   └── rules/
│       └── main.mdc       # Cursor用
├── .github/
│   └── copilot-instructions.md  # Copilot用
├── .editorconfig          # エディタ共通設定
└── .prettierrc            # フォーマット設定

7.6.2 共通ルールの維持

各ツールの設定ファイルで、共通のルールを反映します。

共通ルール例:

- TypeScript strict mode
- 関数コンポーネント優先
- Tailwind CSS使用
- テスト必須
- any型禁止

AI開発ツールのチーム運用

7.7.1 ツール選択の基準

## ツール選択ガイド(チーム用)

### 設計・調査タスク → Claude Code
- 新機能の設計
- バグの根本原因調査
- パフォーマンス分析

### 実装タスク → Cursor
- コンポーネント実装
- 複数ファイル変更
- リファクタリング

### 日常の補完 → Copilot
- インライン補完
- 定型コード
- コメント補完

7.7.2 設定ファイルの共有

  • 設定ファイルはGitで管理
  • チーム全員が同じルールを使用
  • 定期的にレビューと更新

今日から実践できるアクション

  1. 設計はClaude Code: 次の新機能でPlan Modeを使う
  2. 実装はCursor: Composerで複数ファイルを編集
  3. 補完はCopilot: 日常のコーディングで活用
  4. 設定を統一: 各ツールに共通ルールを反映

まとめ:重要ポイントの振り返り

  • 設計フェーズ: Claude Code(高い推論能力)
  • 実装フェーズ: Cursor(IDE統合、Composer)
  • 細かい補完: Copilot(控えめ、高速)
  • デバッグ: Claude Code(段階的調査)
  • 設定統一: 各ツールで共通ルールを維持
  • 教訓:ツールの強みを活かし、組み合わせて使う

実践的なスキルを習得しませんか?

ブログで学んだ知識を、研修で実践に変えましょう。