プロンプトエンジニアリング 2025年5月2日

AI開発プロンプトライブラリ【コピペで使える】

効果的なプロンプトを毎回ゼロから書くのは非効率です。 再利用可能なプロンプトライブラリを構築することで、チーム全体の生産性が向上します。 開発ライフサイクル: ├── 設計フェーズ │ ├── アーキテクチャ設計。

川西智也

合同会社ロイヤルピース 代表

プロンプトライブラリ構築

なぜプロンプトライブラリが必要か

“The best prompt is the one you don’t have to write again.”

効果的なプロンプトを毎回ゼロから書くのは非効率です。 再利用可能なプロンプトライブラリを構築することで、チーム全体の生産性が向上します。


AI開発プロンプトの分類体系

12.2.1 フェーズ別分類

開発ライフサイクル:
├── 設計フェーズ
│   ├── アーキテクチャ設計
│   ├── API設計
│   └── データベース設計
├── 実装フェーズ
│   ├── コード生成
│   ├── テスト生成
│   └── ドキュメント生成
├── レビューフェーズ
│   ├── コードレビュー
│   ├── セキュリティレビュー
│   └── パフォーマンスレビュー
└── 運用フェーズ
    ├── デバッグ
    ├── リファクタリング
    └── 監視・分析

12.2.2 タスク別分類

タスクタイプ:
├── 生成系
│   ├── 新規コード
│   ├── テスト
│   └── ドキュメント
├── 変換系
│   ├── リファクタリング
│   ├── マイグレーション
│   └── 形式変換
├── 分析系
│   ├── コードレビュー
│   ├── バグ調査
│   └── パフォーマンス分析
└── 説明系
    ├── コード解説
    ├── アーキテクチャ説明
    └── 意思決定記録

設計フェーズのプロンプト

12.3.1 アーキテクチャ設計

# アーキテクチャ設計プロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
新機能や新システムのアーキテクチャを設計する

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下の要件でアーキテクチャを設計してください。

### 要件
[要件を箇条書きで記述]

### 推奨される技術スタックと構成
[使用する技術を記述]

### 制約
- [スケーラビリティ要件]
- [パフォーマンス要件]
- [セキュリティ要件]
- [予算/期間の制約]

### 期待する出力
1. システム構成図(テキストベース)
2. コンポーネント間の責務分担
3. データフローの説明
4. 技術選定の根拠
5. 考慮したトレードオフ
6. 推奨するディレクトリ構造

12.3.2 API設計

# API設計プロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
RESTful APIのエンドポイント設計

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のリソースに対するAPIを設計してください。

### リソース
[リソース名と概要]

### 必要な操作
- [CRUD操作の一覧]
- [特殊な操作があれば記述]

### 設計原則
- RESTful設計
- 適切なHTTPメソッドの使用
- 統一されたエラーレスポンス形式
- ページネーション対応

### 期待する出力
1. エンドポイント一覧
2. 各エンドポイントの詳細仕様
3. リクエスト/レスポンスのサンプル
4. エラーケースの定義

12.3.3 データベース設計

# データベース設計プロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
テーブル設計とスキーマ定義

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下の要件でデータベースを設計してください。

### 管理するデータ
[エンティティと属性を記述]

### リレーション
[エンティティ間の関係を記述]

### 制約
- [正規化レベル]
- [パフォーマンス要件]
- [データ量の見込み]

### 使用するDB/ORM
[PostgreSQL/MySQL + Prisma/TypeORMなど]

### 期待する出力
1. ER図(テキストベース)
2. テーブル定義
3. インデックス設計
4. Prisma/ORMスキーマ

実装フェーズのプロンプト

12.4.1 コンポーネント生成

# コンポーネント生成プロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
Reactコンポーネントの新規作成

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下の仕様でReactコンポーネントを作成してください。

### コンポーネント名
[名前]

### 機能
[コンポーネントが提供する機能]

### Props
- [prop名]: [] - [説明]
- [prop名]: [] - [説明]

### 状態
[管理する状態があれば記述]

### 要件
- TypeScript使用
- 関数コンポーネント
- Tailwind CSSでスタイリング
- アクセシビリティ対応
- レスポンシブ対応

### AI開発で避けるべき禁止事項
- any型の使用
- インラインスタイル
- クラスコンポーネント

12.4.2 APIエンドポイント実装

# APIエンドポイント実装プロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
APIエンドポイントの実装

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のAPIエンドポイントを実装してください。

### エンドポイント
[HTTPメソッド] [パス]

### 機能
[このエンドポイントが行う処理]

### 入力
- パラメータ: [パスパラメータ]
- クエリ: [クエリパラメータ]
- ボディ: [リクエストボディのスキーマ]

### 出力
- 成功時: [レスポンスのスキーマ]
- エラー時: [エラーレスポンス]

### 要件
- 認証: [必要/不要]
- バリデーション: zodスキーマ
- エラーハンドリング: try-catch
- ログ出力: 適切なレベルで

12.4.3 テスト生成

# テスト生成プロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
ユニットテスト/統合テストの生成

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のコードに対するテストを生成してください。

@[テスト対象のファイル]

### テストフレームワーク
[Jest/Vitest/etc]

### カバーすべきケース
- 正常系: [主要なパス]
- 異常系: [エラーケース]
- エッジケース: [境界値など]

### テストの原則
- Arrange-Act-Assertパターン
- 各テストは独立
- モックは最小限
- 説明的なテスト名

### モック対象
[外部依存のモック方法]

レビューフェーズのプロンプト

12.5.1 コードレビュー

# コードレビュープロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
コードの品質チェック

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のコードをレビューしてください。

@[レビュー対象のファイル]

### レビュー観点
1. 可読性
   - 命名は適切か
   - 構造は明確か
   - コメントは必要十分か

2. 保守性
   - DRY原則に違反していないか
   - 単一責任原則を守っているか
   - 適切に抽象化されているか

3. パフォーマンス
   - 非効率な処理はないか
   - N+1問題はないか

4. エラーハンドリング
   - 例外処理は適切か
   - エッジケースは考慮されているか

### 期待する出力形式の指定
- 問題の重要度(Critical/Major/Minor)
- 該当箇所
- 問題の説明
- 改善案(コード例付き)

12.5.2 セキュリティレビュー

# セキュリティレビュープロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
セキュリティ脆弱性のチェック

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のコードをセキュリティの観点からレビューしてください。

@[レビュー対象のファイル]

### チェック項目(OWASP Top 10ベース)
1. インジェクション(SQL, Command, XSS)
2. 認証・認可の不備
3. 機密データの露出
4. XML外部エンティティ
5. アクセス制御の不備
6. セキュリティ設定ミス
7. クロスサイトスクリプティング
8. 安全でないデシリアライズ
9. 既知の脆弱性を持つコンポーネント
10. ログ・監視の不足

### 期待する出力形式の指定
- 脆弱性の種類
- リスクレベル(High/Medium/Low)
- 該当箇所
- 攻撃シナリオ
- 修正方法

12.5.3 パフォーマンスレビュー

# パフォーマンスレビュープロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
パフォーマンス問題の特定

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のコードをパフォーマンスの観点からレビューしてください。

@[レビュー対象のファイル]

### チェック項目
1. アルゴリズム効率
   - 時間計算量は適切か
   - 空間計算量は適切か

2. データベース
   - N+1クエリはないか
   - 適切なインデックスが使われているか
   - 不要なデータを取得していないか

3. メモリ
   - メモリリークの可能性はないか
   - 大きなオブジェクトの扱いは適切か

4. 非同期処理
   - 並列化できる処理はないか
   - ブロッキング処理はないか

### 期待する出力形式の指定
- 問題の種類
- 影響度の推定
- 該当箇所
- 改善案

運用フェーズのプロンプト

12.6.1 デバッグ

# デバッグプロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
エラーの原因調査と修正

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のエラーを調査してください。

### エラー情報

[エラーメッセージ/スタックトレース]


### 再現条件
[わかっていれば記述]

### 調査ステップ
Step 1: エラーの直接的な原因を特定
Step 2: 関連するコードを確認
Step 3: 根本原因を推測
Step 4: 修正案を複数提示
Step 5: 推奨する修正とその理由

### 関連ファイル
@[関連するファイル]

12.6.2 リファクタリング

# リファクタリングプロンプト

## このプロンプトの用途と活用シーン
コードの改善

## コピー可能なAI開発プロンプト

以下のコードをリファクタリングしてください。

@[リファクタリング対象のファイル]

### 改善目標
[具体的な改善目標]

### 制約
- 外部インターフェースは変更しない
- 既存のテストをパスすること
- 振る舞いを変えない

### 適用したいパターン
[特定のパターンがあれば指定]

### 期待する出力
1. リファクタリング後のコード
2. 変更点の説明
3. 改善された点の解説

ライブラリの管理

12.7.1 ディレクトリ構造

prompts/
├── design/
│   ├── architecture.md
│   ├── api.md
│   └── database.md
├── implement/
│   ├── component.md
│   ├── api-endpoint.md
│   └── test.md
├── review/
│   ├── code.md
│   ├── security.md
│   └── performance.md
├── operate/
│   ├── debug.md
│   ├── refactor.md
│   └── migrate.md
└── README.md

12.7.2 テンプレートのフォーマット

# [プロンプト名]

## このプロンプトの用途と活用シーン
[このプロンプトを使うシーン]

## 対象ツール
[Claude Code / Cursor / Copilot など]

## コピー可能なAI開発プロンプト

[プロンプト本文]


## 変数
- `[変数名]`: [説明]

## 使用例
[実際の使用例]

## 注意事項
[使用時の注意点]

## 更新履歴
- YYYY-MM-DD: 初版作成

12.7.3 バージョン管理

  • Gitでプロンプトライブラリを管理
  • 変更履歴を記録
  • チームでレビューしてから統合

AI開発ツールのチーム活用

12.8.1 共有と改善

## AI開発プロンプト改善サイクル

1. 使用: プロンプトを使って作業
2. 記録: 結果と改善点をメモ
3. 提案: 改善案をPRで提出
4. レビュー: チームでレビュー
5. 統合: 承認後にマージ
6. 共有: チームに周知

12.8.2 効果測定

指標計測方法
使用頻度週次の使用回数を記録
満足度5段階評価でフィードバック
時間短縮プロンプト使用時/未使用時の比較
品質生成コードのレビュー指摘数

今日から実践できるアクション

  1. よく使うプロンプトを3つ選ぶ: 自分の作業で頻繁に使うもの
  2. テンプレート化する: 再利用可能な形式に整理
  3. チームで共有する: prompts/ ディレクトリを作成

まとめ:重要ポイントの振り返り

  • 分類体系: フェーズ別・タスク別に整理
  • テンプレート化: 再利用可能な形式で管理
  • バージョン管理: Gitで履歴を追跡
  • チーム共有: 知見を共有して全体の生産性向上
  • 継続改善: 使いながら改善していく
  • 教訓:良いプロンプトは資産、ライブラリとして育てる

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